経済・政治・国際

2008年7月10日 (木)

CO2バブル

最近、地球温暖化、CO2削減、水・食糧危機、石油などの資源価格高騰・・・などの、環境問題に関連する話題や記事が、異常なほど多いですね。

1999年頃に僕も踊らされた(笑)「ITバブル」「ドットコムバブル」の時より、もっと酷いような気がします。

確かにバブルの部分ばかりではなく、経済発展、人口爆発によって、地球環境は危機に瀕しているのは事実かもしれません。
それにしても、マスコミの感情的で扇動的な論調はいただけないですね。
まあ昔から朝日も日経も、日和見主義で無責任ですから、仕方ないか(笑)。
(バカで無責任とは言ってません)

この話題と関連して、以前から2つの大きな疑問がありました。

一つは、地球の環境や資源は「限りある」のに対して、資本主義経済は「拡大を続けなければならない」という命題があります。
これはネズミ講と同じく矛盾していて、経済が永遠に成長し続ければ、いずれ人類は破滅してしまう事にならないでしょうか。

これが一つ目の疑問です。

ちなみに、その矛盾に気付いてか、気付かずか知りませんが、TVで発言している評論家や学者や知識人たちは、「CO2を削減しろ」とか「地球環境に配慮しろ」とかいう一方で、当然のように「少子化による人口減少はいけない」とか「経済成長率マイナスはいけない」とか言っていますが、そこまでは考えてないんでしょうかね。

二つ目の疑問は、太陽エネルギーに関する疑問です。
毎日毎日、世界中のあるゆる国々の地表や、広大な面積の海面に、莫大なエネルギーを持った太陽光が降り注いでいます。

そのエネルギーの大きさたるや、きっと想像を絶する量であり、また半永久的に尽きることはありません。
それを効率よく電気などに変換さえすれば、エネルギー問題やCO2問題など、一発で解決できる筈ではないか・・・と、「直感的には」思えるが、それは間違ってるのだろうか?
という疑問です。

実は先日、ある信頼できる著名な方と話している時、一つ目の疑問をぶつけてみたのです。
その時に返ってきた返答は、最初は意外に感じるものでしたが、よくよく考えてみると非常に納得のいくものであり、一つ目の疑問ばかりか、二つ目の疑問も同時に解決するものでした。

そして、それら二つの疑問自体が、相互に矛盾していることにも気付かされ、それこそ「目から鱗」が落ちた瞬間でした。

要するに結論をいえば、地球資源は無限ではないが、有限でもない。
それは人類から見て、ある意味においては「ほぼ無限に近い」ということなのです。
そしてさらに、それは「エネルギー」に限らず、広義では「食糧」などにも言えると思うのです。

勘のいい方はもうお解りかもしれませんが、これによって、ものすごいパラダイムシフトが起ころうとしているのかもしれませんし、超長期的なあるトレンドが予測できるかもしれません。

大袈裟にいえば、自分自身の投資やビジネスの長期的な方向性のみならず、国家や人類が追求すべき方向性を示しているとさえ思えるのです。

近い将来、石油は枯渇するより前に無価値となる可能性は大いにあると思います。
「地球温暖化」や「CO2削減」が喧伝されていたり、原油価格が異常に高騰しているのは、深読みすればその「予兆」なのかも知れません。

ある人から聞いた話によると、産油国であるUAEのドバイでは、石油でがっぽり儲けた金をソーラーシステムに投資し、将来それだけでエネルギーを賄える事を目指しているそうです。
その話を最初聞いた時、「何故産油国が?」と思いましたが、今ではその意味がわかる気がするどころか、非常に賢明だと思います。
(よくよく調べてみたら、UEAのGDPに占める石油の割合は6%以下だそうです。政治がしっかりしていて、国益に対する戦略のある国はいいよな。)

そのような事を考えていたら、少なくとも自分が進めべき方向が、はっきり見えてきた気がするので、その上でもう少し具体的に、もっと色々な事を考えていこうと思います。

PS)
なぜ「地球はほぼ無限」なのかの詳しいロジックについては、今後気が向けば書こうと思いますが、簡単にいえば、「石油」も「食糧」も全て元は太陽の恵みだからです。それと幾つかの「○○保存の法則」もヒントになりますね。地球は閉じた「系(system)」ではないけれど。

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2007年6月 7日 (木)

ビッグ3の恥知らずなイチャモン

名古屋の人はお金に厳しい

よく関西人がお金に厳しいと言われますが、関西出身で、名古屋にも数年住んだことがあり、名古屋の人も知っている僕としては、名古屋人の方が、遥かにお金に厳しいと思います。

これは悪い意味ではなく、商売を成功させる不可欠な要素であり、「トヨタ自動車」の収益力などは、その最たるものであると思うのです。

詳しいエピソードは割愛しますが、トヨタのコスト削減に対する取り組みは、相当に徹底しているらしく、普通の人の感覚ではついていけないと思える部分さえ、あるそうです。

それが全ての要素ではありませんが、そういう努力を含め、全社員が徹底した努力を重ねることによって、素晴らしい製品を、より安い価格で世界中の人に提供できるのだと思います。

今日、NHKで不愉快なニュースを見ました。
(既にニュース掲載が終わっており、リンクが切れているので、概略を追記します。)

米自動車ビッグ3の経営幹部が、米民主党の幹部と会談した際、GMのワゴナー会長らが、日本に対して円安を批判し、正常な為替レートが反映されれば、もっとアメリカ車が売れるはずなのに、円安がそれを阻害している、という趣旨のものでした。

以前、日本の自動車メーカーが、殆どの工程を現地に持たずに、車を輸出していた時の状況と比べて、現在は全く違っています。

北米に工場を作り、現地の雇用を生み出し、その上で経営努力、改善を重ねることにより、安くて品質のいい自動車を作っているからこそ、北米の消費者もそれを選択しているのではないでしょうか。

このような「イチャモン」としか思えないクレームを言う、ビッグ3の経営者、そしてそれを支援する「民主党」は全くのお門違いだと言えますね。

日本を叩き、中国が大好きな民主党から大統領が出るような事態になれば、それは歴史が証明しているように、日本は色々な面で、相当なダメージを受けるでしょうね。

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