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2009年4月17日 (金)

ITインフラの価格 その3

その1で書いた、ホムペ用ツールに関しては、多くのお問合せいただき、有難うございました(別に販売している訳ではありませんが、笑 )。

少し空いてしまいましたが、ITインフラ話の続きです。

前回、ECショップのASPが月額500円から利用できる話をしましたが、それ以外にもまだまだあります。

実は少し前から、ケータイコンテンツサイトのあるアイデアがあり、それをなんとか早く具現化したいと考えています。
システム的には、SNSをもう少し単純化したようなもので対応可能なモノです。

当初はケータイコンテンツサイトなんて、全くの素人なのでどうやって作ればいいか、見当もつきませんでした。
で、その業界で仕事をしている人何人かに相談したところ、開発業者にお願いして、ざっくり300万 ~ MAX1000万までぐらいじゃないかとのことでした。

さらにアクセス量にもよりますが、運用要員が1~4人程度いるんじゃないかと・・・。

自分の考えてたイメージだと100万以下だと思っていたので、1000万はありえないし、300万でも「高いなぁ~」と感じました。ただ、そこからある程度収益が上がる見込みであれば、300万ぐらいは仕方ないかという考えもありました。

その後モバイル業界関係者の勉強会や懇親会にいくつか参加したり、そこで会った人と個別でビジネスミーティングをしたりもしました。

そうしたところ、ある人からCMS(Contents Management System)なるものの存在を小耳に挟み、ASPである程度簡単にケータイコンテンツサイトが作れるというのを知りました。
価格帯はピンキリで、高いものは月額何十万もかかりますが、安いもので月額5000円からあると聞きました。

その方は、割と高い方の部類のCMSを提供している会社の人だったので、「ふ~ん」という感じで聞き流すフリをしましたが、実はその「5000円」というのに、脳回路はビンビンに反応していました(笑)。

その後苦労してCMSについて色々と調べたところ、そういうサービスが「あるわあるわ」で、無料のものをはじめ、月額1万円までのものだけでも、10社ぐらいが提供しているのを知りました。

結局その中で、最適と思われる月額7000円のCMSのデモアカウントをもらい、考えているサイトが実現できるか検証中なのですが、ほぼ見通しが立ちそうな感じです。


当初開発すれば1000万とか言われた(それも詳しい人から)システムが、月額7000円でできるなんて、ものすごいカルチャーショックですよね。

こんな例が他にもいくつかあり、ITインフラの充実と低価格化に驚かずにはいられないのです。ですから、ビッグ・ウェブ株式会社のホームページでも「システム構築支援」や「ITインフラとファイナンス知識をバランスよく活用」のページで何度も主張していますが、一部の例外を除けば「受託開発の時代は終わった」と思うのです。

総合的にECショップが運営できるとか、コンテンツサイトが作れるといったトータルシステムソリューションが、それだけの低価格で提供されている中、例えば「カートシステム」とか「ポイントシステム」とかの「単機能」だけを提供するサービスが、初期費用何十万とか、月額10万円とかかかるとすれば、それは時代錯誤と言わざるをえないと思います。

仮にそういったサービスが普通に売れていたり、僕が考えているコンテンツサイトを何百万も出して作る人がいるのだとすれば、それはIT業界内ですら、大きな「Digital Divide」があるという事なのでしょうか。

次はその「Digital Divide」と関連する話で、勘違いされがちなインターネットのある特性について書いてみたいと思います。

T. Shibuya

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