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2008年1月23日 (水)

暴落相場

大変久しぶりの更新となりますが、いつもムラがあってすみません。
このムラのお陰でサラリーマン辞めたぐらいですから(笑)。

昨日、別のエントリーに、ある方からいただいたコメントに対して、この暴落相場に対する自分の考えを書きました。
同様の内容となりますが、本日改めて書きたいと思います。
(今日は少し上がっているようですが、だからという訳ではないです(笑)。)

僕も当然相当に大きな含み損を抱えていますが、その金額をいちいち頻繁にチェックしてはいません。
ところが色んな方からメールなどで、「この相場本当に大丈夫?」とか、「どうなるんでしょう」とかご連絡いただくので、自然と相当に下がってるんだろうなとわかります。
(アービトラージ用にいつでも出動できる資金を確保するため、長期投資用ではある程度信用取引も使っているので、追証には引っかからないようにチェックしている程度です。

で本題なのですが、①まずは「価値」と「価格」の話です。
投資先企業が本当に自信を持って算定した通りの価値があるのなら、価格が安くなるのは全く問題ないどころか、むしろ買い増しのチャンスであり、喜ぶべきことですよね。

まあしかし人間である以上、本当に価値算定が正しいのか、これだけ下がると不安になる心理も当然だと思います。

②次に板倉さんも最近書いていますが、北米の実際のリセッションや、それが世界的に波及した場合、また人々の心理悪化が要因となっての不景気による、企業業績の悪化など、「価値」自体にも影響を及ぼす可能性もあるのだと思います。

それで、①でもし自分の価値算定が間違っていた場合、また②によって投資先企業の価値が実際に減少してしまった場合、いずれにしても潜在的な「含み損」であったものが、金額の多少は別として、実際の損失に変わってしまう可能性がある訳です。

もしそういった状況が現実のものとなった場合の僕の考えは、「だからどうした」です(笑)。
しかし「そんなの関係ねえ!」とはちょっと違います。

なぜそうなのかと言えば、原因はどちらであれ、リスクを取って投資し、リターンを得ようとしている以上、常に損失が全くないなんてありえませんし、凹むことがあるのは寧ろ当然ではないでしょうか。

要は損失を出したなら、その原因を追究し、真摯に反省して大いに「学習」し、その経験を次に活かせばいいと思うのです。

問題なのは、常に凹んで資産が減り続けるとか、損失を出しても何も学習せずになんとなく忘れてしまうことだと思うのです。
そうではなく本気で考えて反省すれば、損失から何かを学び、その損失以上の経験知や貴重な示唆が得られる筈だと思います。

僕は今回の下落相場で、実際の損失、それもかなり大きな損失を出してしまうかもしれないと覚悟はしていますが、仮にもしそうなった場合でも、必ずその損失以上の「価値あるもの」を絶対得るつもりですし、得られると考えています。

何故そう確信できるかというと、仮に今回の相場で考えうる最大の損失を被ったとしても、相対的にそれより遥かに大きなダメージを、以前のベンチャー失敗などで被った経験があります。

その時は相当な痛手だと考えていましたが、その経験は自分を大きく成長させ、今では完全に自分の糧となり、その損失以上の価値あるものになっていると考えられるからです。

では今回の場合の、貴重な「経験知」とは具体的には何かという話ですが、現時点でもおぼろげなく像が見えてきている気がしています。

長くなるので、それが何なのかについては次に書こうと思います。

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