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2007年12月に作成された投稿

2007年12月25日 (火)

「ザ・プロフィット」利益はどのようにして生まれるのか

このブログを見ていただいている誰かが、アマゾンで購入されたログがあり、すごく面白そうだったので、即注文して読んでいます。

ヒジネスモデル = バリュードライバー = 利益の源泉 の幾つかのパターンを把握する上で、非常に勉強になります。

様々な企業価値評価(バリュエーション)をする上で、非常に重要なのはビジネスモデルを把握する事です。

板倉さんはセミナーでよく、

・タッカーとフォード
・トヨタ
・アマゾンとセブンイレブンの比較
・ソニーのPS3と任天堂の比較

などを例に挙げて、ビジネスモデル=利益の源泉を解説しています。

しかしそれ以外の会社のバリュエーションをしようとした時、その会社の真のビジネスモデルがなんであるのか、突きとめられない場合も多いのではないでしょうか。

例えば、単純に「技術力」とかで片付けていないでしょうか。

この本では、読みやすい物語形式によって、23のモデルを解説しており、色々な気づきが得られるとともに、ビジネスモデルが体系的に整理、理解できると思います。
さらに一つの例を紹介するごとに、同じモデルの他の例を考えさせるように書かれており、真剣に考えれば相当なトレーニングになります。

気付きの例を幾つか挙げます。

例えば、「製品ピラミッド利益モデル(ファイヤーウォールで利益を守れ)」の項目を読むと、バービー人形の会社がこれに該当する例として紹介されていますが、トヨタはまさにこの仕組みも実践していると気付きます。

さらにバフェットの投資先である「コカコーラ」のバリュードライバーは、これまで「ブランド」だと片付けていました。
しかし「マルチコンポーネント利益モデル(同じ製品で異なるビジネスを)」にも該当する事がわかり、「う~ん、なるほど!」と関心させられてしまいます。

企業価値評価をする前提知識として、超オススメの本です。

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2007年12月24日 (月)

メリー・クリスマス!

Pict0002 うちのショボイツリーです。

Pict0003 うちのサンタさん。

Pict0005

望遠なのでチョット厳しいが、向かいのイルミネーション。

皆様もよいクリスマスを!

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2007年12月23日 (日)

飲み屋のビジネスモデル

休日ということで、軽い話題です。

先日友人に連れられて、北○地の飲み屋に行きました。
その店はママが二人という珍しい体制(オーナーは別にいるらしい)。

一度目行った翌日に、片方のママから丁寧なお礼の電話が入りました。そんな電話要らないんですが、まあ律儀な感じでした。

そして暫くの後、僕が不在の時ですが、そのママが会社にお歳暮を持ってきました。まあこれも突然会社に来られて、迷惑といえば迷惑な話なのですが。
そして、聞けば一緒に行った友人二人にも、お歳暮が届いていたそうです。

それで彼らとその後飲む機会があった時、みんな同様に、「やっぱりあの店行かなあかんよな」と考えていたようです。
一度飲みに行っただけなのに、わざわざお歳暮を持って来られたら、恐縮してそういう気にもさせられますし、そのママの人柄がすごく律儀な感じなので尚更です。

その店に向かう途中、たまたま「エビで鯛を釣る」という話が出て、そういえば俺たちまさにこれからそれだなという話になりました。
数千円のエサをもらって、数万円を差し出しに行くわけですから。

ビジネスモデルの本題はここからです。

その店はぱっと見の雰囲気やノリはそう高級な感じではないのですが、価格だけは立派で高級店並なのです。つまり「価値<価格」という印象を受けるのですが、何故かその日も満杯で、大盛況でした。
当日電話を入れた時、満杯だったので、席が空くのを他の店で待ってから入ったぐらいですから、相当に繁盛しているようなのです。

その店のもう一人のママというのが、1/4ロシアが入ったクォーターで、叶姉妹のような超ボンバー体型をしていて、不二子ちゃんと呼ばれているらしいです。

で、その不二子ちゃんと色々話しをしていると結構盛り上がり、今度デートに誘って欲しいというような話になり、「お、行けるかも」という雰囲気なのです。

実は前回には、チーママともそういう感じになっていて、その日はそのチーママは一度も我々のテーブルには付かなかったのですが、帰り際の送りに出てきて、「ママずる~い。○○さん(僕の名前)、私も誘ってよ~。」という感じなのです。

店を出て友人から「お前あの店でモテモテやな~、羨ましいわ!」みたいな事を言われたのですが、別に真に受けてはいません。

実は美人局(つつもたせ)で、下手に食ったりしたら、怖い人とかが出て来るんじゃないのとか、その後冗談まじりに話していましたが、さすがにそれはないとは思います。

しかし実はその店の特徴は、他のねーちゃんも含めて全体的に話題が緩く、みんなが結構ヤレそうな雰囲気をかもし出しているのです。
そう、それはその店の戦略なのです。

つまりどのねーちゃんもヤレそうな雰囲気を醸し出して、それをエサに店に来させる。
それに下手に騙されようものなら、大金使って通えど通えど、いっこうにヤレないという結果に・・・・

まあ実際はどうかわかりませんが、律儀な電話、お歳暮、ヤレそうな雰囲気とこれらが上手く機能すれば、ある程度高い価格を取っても繁盛するだろうと納得もできる気がします。
もし店全体にこの戦略を徹底しているのだとしたら、この店のオーナーは結構なやり手ですね。(キャバ嬢なんかが、個人的に同様の戦略を取ることはよくありますが)

しかしビジネスモデルとして真っ当かといえば、???となりますね。
それでも喜んで金を払って通うお客がいれば、その客に対しては相応の価値提供しているのかもしれませんが、基本的にはバカを騙して金を巻き上げるサラ金なんかのモデルと共通点があるのではないでしょうか。

あ、ちなみに彼らは何故他の友人ではなく、僕を最初のターゲットにしようとしたか。

それは簡単です。

代表取締役の名刺を持っているので、金があるだろうと勝手に解釈したのと、世間知らずで騙し易そうに見えたんだと思います。

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2007年12月13日 (木)

社長になっていい人、ダメな人(さらに続き)

前回の解答ですが、もう皆さんおわかりですよね。
正解は「ウォーレン・バフェット」です。

彼のしている事は、

既に優秀な経営者が作り上げている「儲かる仕組み」のなかで、「実績」も「将来にわたる安定性」も兼ね備えたとびきりのいいやつ(つまり会社)の一部(または全部)を、実際の価値よりも大幅に「安い価格で」手に入れる。

という事であり、そういう買い物をこれまでいくつも行ってきたという事ですよね。

「そんな良い会社の株なんて、安く買える訳ないだろ!」
という声が聞こえて来そうですが、そう考える方はこの本を読んで、「ミスターマーケット」について勉強する必要がありますね(笑)。

という訳で本題に戻りますが、「社長になっていい人、ダメな人」という本。
元々突っ込みネタ用で買ったのが、逆の意味で大当たりで、すごくいい本です。

起業を目指す人や全ての経営者の方にオススメです。
結構簡単に読み易く書かれているので、「んな事わかりきってるよ!」とか言い出だす人もいそうですが「わかっている」、「真に理解している」、「実践できる」は全て別物ですからね。

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2007年12月10日 (月)

社長になっていい人、ダメな人(続き)

前回に続き、もう少し詳しく評価を書いてみます。

元々、「いい人、ダメな人」って偉そうに・・・
「じゃああなたは行政書士らしいが、そんなの言える立場かよ?」
という感覚から、「突っ込んでみたい本」だと思った訳です(笑)

しかし本文を読む前に、「おわりに」に目を通したところ、

本書を執筆している私も株式会社の社長ではありますが、では、ここまで挙げた「社長になってはダメな人」の項目にどれだけ当てはまるのかと言われたら、その答えは・・・・・

           全て

・・・・・・です。

と来られてしまったので、とりあえずその謙虚さゆえ、突っ込む気力を削がれてしまいました(笑)


全体的に書かれていることは、ごく「基本的」で「当たり前」のことが書かれていて、特に驚くべき新しい知識や、何か画期的なことが書かれている訳ではありません。

だからといって役に立たないのではなく、自分が経営していく上で、つい見落としてしまったり、わかっているハズなのに忘れてしまっている事などが再認識できるのです。

「人を信じすぎる人」「取締役に裏切られる」なんて正に自分が過去に犯した失敗そのものなので、「うんうん、そうそう!」という感じです。


また、読んでいて一つ大きな気付きを得ました。


それは「成功する経営者は、利益製造マシンを作る」という主旨の内容から得られたものです。

例えば優秀な能力を持った「SE」でも「コンサルタント」でもいいのですが、その人が直接顧客に出向いてコンサルなどの仕事をすれば、手っ取り早く利益が得られ、大した投資や経費もあまり必要ではないですよね。

しかしそれでは会社はすぐに限界が来てしまい、それ以上大きくもならないし、利益の成長も望めない。僕はそういう「優秀な人」が経営し、「限界を超えられない会社」を幾つか身近に知っていますし、自分もどちらかというと(優秀ではないですが)そういう方向に走ってしまう傾向があります。

実際に会社を成長させるためにはそれではダメで、中長期的な視点に立って「仕組み造り」のための「投資」をするのが、経営者の本来の仕事であり、目先の利益を追わずにそれをコツコツとできる人が経営者として成功しているという訳です。


次にそれを自分自身の経験に照らしたり、現在の自分の置かれている状況に立って考えてみます。


これまで、自動的に仕事が回っていき、自分と家族が十分に食っていける程度の、比較的小さな「仕組み」を作ることには成功し、そのお陰で投資の勉強をする十分な時間が取れ、結果として投資家としてやっていけるであろう状況にはなりました。

しかし、さらに大きな「仕組み」を作ろうとチャレンジした際には、苦労も多く、結果的には失敗してしまいました。

前回の失敗から学んだ様々な教訓を活かして、もう一度起業することにより、大きな「仕組み造り」にチャレンジするのも一つの方法ですよね。
(これから起業を目指す人にとっては、苦労も多いですが、エキサイティングだし、色々な経験によって、自分自身が大きく成長できる、非常に前向きな選択肢だと思います。)

しかし世の中そう簡単じゃないし、大きな仕組み造りを成功させようとすれば、「気力」と「体力」と「根気」と「情熱」と「時間」などがフルセット(笑)で必要ですし、リスクも非常に大きいです。


そこまで考えて、その「気付き」というのがふと浮かんで来ました。


それは、上記の話を踏まえた上で、「更に効率の良い方法」を実践することによって、巨万の富を築いた人がいることを思い出したのです。

やっぱ自分自身が目指すところは「それだな!」と思った訳ですが、誰のことであり、どんな方法か皆さん分かりますよね?

す。

答えは次回に書きます(笑)。

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2007年12月 9日 (日)

休日なので、軽い話題で・・・。

今日、嫁が近所の○○園センターという、いわゆる昔風の「市場」で、美味しそうなステーキ肉が半額だったと言って、嬉々として買って帰ってきました。

まあそれはどうでもいいのですが、それで思い出した話があります。少し前、「フォルクス」というステーキのファミレスに行った時のことです。

隣の席に、中学生ぐらいの息子二人と夫婦の親子4人で来ていた、家族連れがいました。
彼らは全員揃って大柄で、両親はだいぶ「メタボって」いる感じでした。

そして意図せずしてなのですが、偶然彼らが品物を注文する声が聞こえてきました。

お父さん曰く・・・・

○○ステーキ4つ。
僕とこの子(長男)には500グラムで、あと二つは350グラムで。

「えっ?!」と一瞬我が耳を疑いました。
が、その注文がサーブされると、やはりお父さんの注文通り、特大のステーキが4つ来ました。

驚きとともに、目を丸くしてそちらを眺めていたのですが、ふと気づくと、そのお父さんが、
「なんだよ。羨ましいのか?」っという感じの、すご~く自慢げな表情で、こちらを見ていました。

こちらは、せいぜい100グラム~150グラムぐらいの肉しか食わないので、「う~ん、世の中には色々な人がいるんだなぁ~」と関心しました。
そして、戦後間もなくでもないんだし、その優越感に浸った表情は、「なんか時代が違うんじゃない?」という感覚を覚えました(笑)

その時、以前ニューオリンズに、IT関係のコンファレンスで行った時の事を思い出しました。

案内してくれていた現地在住の日本人ガイドが、アメリカ人の事がすごく大嫌いのようで、事あるごとにアメリカ人をバカにするのです。

「アメリカなんて国は、オスとメスのような行きずりの男女が、後先考えずに適当に交わって、その子孫でできてる国なんだ」

とか、

「アメリカの下流階級の人間は、未だに牛肉のステーキを食うことがステータスだ思っていて、そういう人たちの取っておきのディナーが、旦那が牛肉、奥さんがポークかチキンが定番なんだ。」

とか言ってました。
(お断りしておきますが僕の考えではなく、そのガイドの意見です。)

フォルクスでの場面は、そのガイドの話を思い出すシーンでした。

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2007年12月 8日 (土)

社長になっていい人、ダメな人

「意外に」と言えば失礼ですが、結構真っ当な内容で良かったです。

元々パートナーエッセーを書くための突っ込みネタを探そうと買った本です(笑)。
行政書士の人が、色々な経営者を見てきた経験から書いているとのことだったので、「行政書士さんが傍から経営者を見たところで、何がわかる?」と思っていたからです。

しかし、平易な文章で読みやすい上、結構的を突いていて良い内容でしたので、追って具体的に良かったポイントなどを書きたいと思っています。

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2007年12月 2日 (日)

(笑)

図書館で探し物をしていた時に、この手の本はどんなバカな事を書いているのかと興味を持ち、ふと手に取ってさっくりと斜め読みをしました。
(真剣に読む価値は当然ないので)

書かれていることは要するに、
1.株で儲けて
2.その金を頭金に、収益不動産を買えば、
3.安定的な不労所得が得られる
という流れです。

で、その株で儲ける方法が、

「素人が儲けられるのは、『仕手株』か『低位株』しかない」そうで、「時期によって定期的に騰がる銘柄があるので、それを騰がる前に仕込む」のだそうです(笑)。

その具体的な銘柄と、チャートでの説明も載っていたのですが、お話にならないので、検証する気にもなりません。

そして、それで儲かった金を頭金に、レバレッジを効かせて収益不動産を買うらしいですが、後半はその収益不動産オーナーになるノウハウが書かれているようです(そこは興味ないので読んでません)。

真剣に読んでませんから、1.3億が「資産」なのか「純資産」なのか知りませんが、資産だったら別に全く儲からなくても、借金するだけで膨張させることは可能です(笑)。

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