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2007年11月29日 (木)

相場でもビジネスでも投資手法でも、何でもそうですが、波というのがあると思います。

例えば投資手法についてですが、以前から結構うまく機能していた手法が2つぐらいあるのですが、現在はどちらも今一の状態です。
元々、それらの手法で未来永劫利益を出せる訳ではないと分かっていたので、当然それ以外の方法や手法についても、研究したり学んだりしています。

もちろんその一つは、企業価値をきちんと算定することによって、「投資対象企業を運営している人に手による価値創造」の恩恵に預かる「価値創造投資(バリュー投資)」なのですが、この投資方法は長期スパンが基本なので、短期間でそう簡単には結果が出ません。

そこで、投資先がじっくり時間をかけて価値を創造してくれている間に、常にまた別の手法も研究しようと考えています。
その対象となるアイデアは山ほどあって、有望そうなものから、調査・検証を行っているのですが、多分そのうちの多くは使えないものだと思います。

しかし多くを試すうちに、必ず上手くいく方法は出てくるはずですし、どれだけ有望な多くの可能性を試すかによって、その結果も違ってくると思うのです。

これは何も投資手法に限らず、ビジネスにおいても全く同じで、現状に安住するのではなく、常に危機感をもって次の手を考え、適切な手を打ち続ける企業だけが、生き残るのだと思います。

タイトルに「波」と書いたのは、別にそれを当てにする訳ではないですが、最初に書いた2つの手法にも波があって、歴史的にみて上手くいく時期と、そうでない時期を繰り返しています。

つまり有効な手法を開発し続ければ、それらの多くの手法があたかも「事業ポートフォリオ」のように機能するだろうということです。
ですから波の周期を感じとり、現在位置する場所を意識することによって、適切な行動をとっていればよいと思うのです。

PS)
試行錯誤にまつわる語録をググってみると、偉大なる人たちの名言が沢山出てきました。

失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたい。
(松下 幸之助)

チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。
(本田 宗一郎)

私達のやるべき事は成功ではない。失敗にも負けずに突き進むことである。
(スチーブンソン)

私は実験において 失敗など一度たりともしていない。これでは電球は光らないという発見をいままでに、2万回してきたのだ。
(トーマス・A・エジソン)

何かを学ぶためには、自分で体験する以外に、いい方法はない。
(アルベルト・アインシュタイン)

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コメント

偉人達の言葉、big challengeをしようとしている時には、特に、心に響きますね。

「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」:全くそのとおりです。ただ、凡人の場合、頭でわかっていても、心がついていかないことも多く、いろいろ言い訳を考えがちです。そんな時こそ、こういう言葉に支えられます。

「何かを学ぶためには、自分で体験する以外に、いい方法はない。」バリュエーションも投資もそうですね。体験しても、そこから最大限学ぼうとすることも重要ですね。

投稿: mori | 2007年11月29日 (木) 12時42分

moriさん

コメント有難うございます。
賢く振舞うには、ダメージの少ない小さなチャレンジによる失敗を積み重ねるのが、効率がいいかも知れませんね。

でも、仮にダメージの大きな失敗であったとしても、ダメージの大きい分、本人にとってそれだけ大きな教訓になり、力になるのもまた真実だと思います。

命ある限り、やり直しはいくらでもきくので、大小にかかわらずチャレンジしない手はないですね。

投稿: bigapple | 2007年11月29日 (木) 14時50分

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