増資について ~ セミナーから得られるもの
実は昨日の問題について、「将来フリーキャッシュフロー」を分ける分母が減り、一株あたりの分け前が増えるので、その部分では一株あたりの「価値」が増加するという考え方は、ある種、形を変えた「ダブルカウント」なわけです。
単一の事象についてよく理解できていても、それが複数同時に合わさって出てきた場合、誤解してしまう可能性があるので、やはり具体例を挙るなどして、完全に理解することが大切ですよね。
今回のセミナーリニューアルの目玉の一つは、昨日話題にした「自社株買い」をはじめ、企業の様々な財務オペレーションが、企業価値などに具体的に「どのようなインパクトを与えるか」をわかり易い「図」や「具体例」を使って説明するものです。
例えば、自社株買いでも「フェアバリュー」、「株価割高」、「株価割安」のケースがありますし、自社株買いの他にも、有利子負債の増減、配当、増資、株式分割、MSCBなどについても、想定される各ケース毎に解説しています。
それらを学ぶと、マーケットに参加している人の多くは、全く感情的で、何も考えずに参加している、という事実に気づくことができると思います。これは何も素人の個人投資家に限った話ではなく、プロと呼ばれる投資家や、上場企業の経営者も含めて、殆どがそうだといえます。
それらセミナーで学ぶ、企業の財務オペレーションのうち、僕が投資家として特に面白いなと思ったのは、「増資」です。
一般的には「増資」は、マーケットでは毛嫌いされていて、「増資=希薄化」という短絡的思考によって、ほぼ必ず売られて株価が下がります。
しかし増資は昨日解説した自社株買いの、いわば反対のようなものだと理解していれば、そこに大きな投資チャンスがあることがわかります。
もう少し具体的には・・・・もうわかる人はわかると思うのですが。
板倉雄一郎事務所の、パートナーエッセーでいずれ書こうかな。
これぐらいの知識が習得できる人なら、一生投資で食えると思うんですけど。
PS)
う~ん・・・やっぱセミナー費用安すぎませんか(笑)、板倉さん?
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コメント
増資で資金調達したコストと、その資金で投資したことで得られるリターンのことでしょうか?
投稿: ゴン | 2007年7月 5日 (木) 10時38分
ゴンさん
ご質問の意味がよくわからないのですが、想像で回答いたします。
増資で得られた資金を有効活用して、将来FCFが増加し、価値が増加するということ以外に、増資にかかわるマーケットの無知を利用して、「裁定取引」できるチャンスがあるという事です。
投稿: bigapple | 2007年7月 5日 (木) 12時18分
分かりにくい文章で大変失礼しました。
運用面と調達面の両方を見るべきで、増資したから売りという短絡的な判断ではいけないというふうにエントリーの意図を読み取りコメント欄で確認した次第です。
意図するところは裁定取引のことだったのですね。
ありがとうございました。
投稿: ゴン | 2007年7月 5日 (木) 13時16分