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2007年6月17日 (日)

金融商品の罠 - その2

昨日書いた 「金融商品の罠」 の続きです。

売られている様々な金融商品の「仕組み」と「カラクリ」を理解する上で、主に7つのポイントがあると書きましたが、その中身をざっと解説してみたいと思います。

1.購入手数料
2.解約手数料
3.信託報酬
4.為替手数料(外貨建て商品の場合)

これらについては特に説明するまでもないと思いますが、その商品を買ってから、保有期間を終え、解約(または買取請求、償還など)までに、どれだけこれらの付帯コストがかかるかを、よく確認した上で、実質の利回りがいくらになるかを判断すべきだという事です。

例えば単純化した例として、全額米ドル建てで、5年後償還の投資信託(株式型でも債権型でもいいのですが、仮にMIX型としておきましょう)を100万円で購入して3年間保有し、年平均利回りが表面上7.5%得られたとしましょう。

ただし、その投資信託の販売条件は、購入手数料3%、解約手数料1.5%、信託報酬2%、為替手数料が片道1円/1$(買付時、売却時とも為替は125円/$と仮定)とします。

この商品の実質利回りは、税引き前で大体いくらになるでしょうか?



















す。

僕の計算では、3年後手元に残る金額が約110.4万円、実質利回りは3.36%となりました。しかも税引き前です(税金はケース別で複雑なので、必要な場合は各々のケースに従ってお調べ下さい)。

この場合、為替はたまたま同じとしましたが、結局顧客の方は「為替リスク」や「価格変動リスク」など、結構大きなリスクをとりながら、ぱっと見た目よりもかなり低いリターンしか得られません。

それに対して販売者側は、ほぼノーリスクで上記1~4の儲けをしっかり頂戴できる訳です。結構おいしい商売ですよね。


続きについては、また次回に書きます。

PS)
ちなみに週間ダイヤモンドの当該号p69に、「早わかりチェックシート」として、実質利回りの計算方法が出ていますが、間違っています。全体的には折角いい記事を書いてるのに残念ですね(笑)。

間違いの具体的内容は、受け取るタイミングがまちまちの「分配金」について、その時間軸を考慮せずに「ベタ計算」で利回りを算出している部分です。

ひよっとして、解っているのに面倒なので、そうしたのかもしれませんが、それならそうと、せめてその旨「注釈」を入れるか、手計算が面倒なら、エクセルでの正しい計算方法を紹介するとかした方がいいですね。

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