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2007年6月に作成された投稿

2007年6月23日 (土)

金融商品の罠 - 番外編

番外編として、ダイヤモンドの特集記事の中の、囲み記事で書かれていた、
「法人・富裕層向け商品(中略)"猛毒仕組み債"の本当の恐怖」について、紹介したいと思います。

※板倉雄一郎事務所プレミアMLをお読みの方には既にご紹介済の内容です。

その「猛毒仕組み債」とは、パワー・リバース・デュアルカレンシー債、通称をPRDC債と呼ぶらしいですが、特徴として、

・オプションの売りと、レバレッジを使い、
・当初は見かけ上、高利回りを実現し、
・実は、多大なリスクを含んでいるが、
・30年などと償還までの期間が長いため、
・そのリスクの顕在化が発覚しにくい商品

なので、30年後にはもういない財務担当者が、当面の「運用評価」を得るために、「麻薬のように」手を出してしまうらしいです。

つまり富裕層向けだからといって、我々に関係ない訳ではなく、もし投資先企業が、積み上がった現金を財テクに回しており、このような仕組み債を買っている場合に注意しなければならないという事です。

やはり投資先企業を選定する際は、有価証券報告書をよく調べて確認する必要がありますね。

PS)
実は今回紹介したダイヤモンドと同時期に、「プレジデント2007年7.2号」をどこかで手に取ったのですが、結局読めずじまいだったので、読みたくて、ネットで取り寄せました。

最初の方に、エッセンスやキーワードをまとめた「言行録」というのがあり、これがすごくいい感じの事を書いていたので、期待して読み進めました。

プレジデントを真剣に読んだのは、初めてだったのですが、途中からその内容がすごくアホな内容になり、一瞬「ネタか?」と疑ったほどです。結構笑えるので、次回紹介しようと思います。

PS2)
実は昨日の飲み会の席で、コワモテさん(そりあんかんわ「そらアカンわ」と読むらしいです)から、「きっとつまんないですよ」と予言されていたのです。コワモテさん、その通りでした。

てか、すごく笑えて面白かったです(笑)

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2007年6月22日 (金)

計算問題の補足

金融商品の罠 - その2 の利回り計算の問題で、補足です。
信託報酬の扱い方によっては、別の解答が得られます。


僕が先に書いた計算結果、

「3年後手元に残る金額が約110.4万円、実質利回りは3.36%となりました。」

は、毎年の表面利回りから、信託報酬を引くという計算方法によるもの(つまり当初の元本に対してかかる割合)ですが、信託報酬は「運用後の資産」に対してかかる(つまり増えた後の金額に対してかかる割合)という考え方もあると思います。

どちらが正しいのかは、その業界のプロの方に譲るとしますが、もし後者で計算した場合、僕の計算では、

「3年後手元に残る金額が約109.9万円、実質利回りは3.21%」

となりました。

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金融商品の罠 - その6

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」、
金融商品の罠 - その3」、「金融商品の罠 - その4」、
金融商品の罠 - その5」と長々書きましたが、そのまとめです。


ダイヤモンドの特集の最後に「業界の異端児の登場」と題して、これまで散々ボロクソに書いてきた金融機関に対して、「顧客志向」、「低コスト」を打ち出した、新たな歓迎すべき活動の紹介があります。

その中で非常に嬉しいことに、個人的知り合いでもある、セゾン投信の中野社長の意欲的な試みが紹介されていました。
販売会社を使わず、ネット販売にすることによってコストを抑えた形で、「業界の常識を覆す商品」とダイヤモンドに評価されています。


その他にも、幾つか新しい試みが紹介されていますが、その中にはSBIホールディングスが関係する、低料金を売りにした「生保会社」などもありますね。

ただSBと聞くと、反射的に「顧客には低料金で価格破壊」、その裏で、「別の利害関係者を毀損」と思ってしまうのは、先入観ありすぎですかね(笑)


いずれにしても、この記事自体も鵜呑みにするのではなく、自分で勉強し、自分でよく考え、納得した上で、既存の金融商品を選択するのか、また手作りで自分のポートフォリオを組むのかを決める必要がありますね。

そういう勉強方法は色々ありますが、「企業価値評価セミナー」の受講と、その後のコミュニティへの参加は、最も効率の高い勉強方法だと、個人的には考えています。


PS1)
このシリーズはこれで終了しようと思いましたが、記事に出てくる「猛毒仕組み債」の影響について、書き忘れてたのを思い出したので、「番外編」として、またこの後書くことにします。

PS2)
余談ですがこの記事がきっかけで、セゾン投信の中野社長に連絡を取り、久々に飯を食うことになりました。その際、いつも中野社長と一緒に参加されるLS銀行日本法人のK社長とも久々にお会いできることになりました。

LS銀行は、某タックスヘイブンのプライベートバンクで、富裕層向けに資産管理、資産運用のサービスを行う会社です。ちなみに最低預かり資産は5億円程度だそうですが、ご興味ある方はご紹介しますよ(笑)

僕には当面ご縁はなさそうです(笑^2)

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2007年6月21日 (木)

アフィリエイトで月収○百万?

セミナー卒業生で、優秀な頭脳を持ったEさんが、Yahoo と Google について書いています。Googleに対する評価や、楽天の存在価値を問う内容など、同意できる点が多くあります。

その文章を読んでいて思い出したのですが、「アフィリエイター」という職業があるらしいです(笑)。名前の響きからして「デイトレーダー」と似てませんか?(笑^2)

僕の知ってる限り、彼らアフィリエーターの儲け方はこうです。

1.SEOを研究する。
2.儲かっていて、アフィリエイト報酬の高い提携先を探す。
3.システムなども駆使して、「大して意味のない」Webページを大量
  に生成する。
4.そのWebページを検索結果にヒットさせて、2.の提携先へと
  導く。
5.提携先から実績に応じて、報酬をもらう。
6.○○円儲かったと自慢する。
7.そのご自慢のノウハウを情報として売り、さらに儲ける。

という感じだと思います。


ここで重要な点は、Googleなどの無料で便利に利用できるサーチエンジンは、ある意味で既に社会の「インフラ」となっている点です。

それを考慮しながら、1.~5.を別の見方で説明すれば、こうなります。

・SEOを駆使して、
・サラ金、美容整形などのボッタクリ系の会社、商品の宣伝の
 ために、
・スパムのように大量のWebページを社会に撒き散らすことにより、
・インフラであるサーチエンジンの上位表示を独占し、
・その結果として報酬を、ボッタクリ会社から分けてもらう。

という行為なのです。


さらに6.7.ともなって来ると、板倉さんが最も許せないと言っている、「デイトレを教えて金を儲けている人間」と、全く同じレベルになって来ますね。

皆さんも検索結果に、変な宣伝みたいなのが多く混じって、鬱陶しいと思ったことはありませんか?

PS)
金融商品の罠シリーズは、まだ終わった訳ではありません(笑)。
この後、最後のまとめ6を書きますので、宜しくお願いします。

PS2)
ある程度予想はしたのですが、タイトルを見て、その手の「勘違いサイト」から、変なトラックバックがどんどん来るので、この記事はトラックバックを受け付けない設定にしました。
ほんと迷惑な連中です。

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2007年6月20日 (水)

金融商品の罠 - その5

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」、
金融商品の罠 - その3」、「金融商品の罠 - その4
の続きです。

7.オプションの利用

複雑とされている「仕組み債」や「仕組み預金」などのカラクリは、このオプションを理解することにより、全て解明可能となります。

オプションになじみのない方にオプションとは何かを簡単に説明すると、こういうことなのですが、多分読んだところで、それだけでは解らないと思います。


オプションは本来、「リスクヘッジ」のために開発されたものだと言われていますが、一時「デリバティブ」という名で、物凄くリスクの高い、恐ろしいものとして話題になっていましたね。(オプションとデリバティブは同義語ではなく、オプションは「スワップ」や「先物」と並んで、デリバティブの一種です)


オプションには買う権利(コールオプション)と売る権利(プットオプション)があり、それぞれに対して「買い」と「売り」がありますので、主に分類すると4種類の取引形態となります。

その中で、一つ特徴を掴んでいただきたいのが、コールでもプットでもいいのですが、買いではなく「売り」の取引です。


オプションを売ることにより、プレミアムという名のお金が「確実に」入ってきます。そして通常は、そのまま満期を迎え、何事もなくプレミアム分だけが儲かって終わりとなります。

それで麻薬のように、オプションの売りに嵌る人もいるらしいですが、その裏には「多大な(理論上無限大の)」リスクを抱えているのです。


何事もなく満期を迎えられない場合は、それこそ「大事」になる場合もあるのです。


さらに色々なオプションの売り買いを組み合わせることにより、様々な収益モデルを作り上げることができます。その性質を利用して、「こうなった場合は、こうです」などの「複数条件」が内包された、複雑な商品の設計が可能となるのです。


オプションやデリバティブについて、興味があり、勉強してみたいと思われる方は、その手の専門書が出ているので、そちらを読んでみて下さい。グラフを使っての説明を読めば、理解するのはそう難しくないと思います。

ちなみに僕が読んだのは、”インターネット株式投資入門[デリバティブ編]” という本ですが、非常にわかり易く解説されており、お奨めですが、古い本なので入手可能かどうかはわかりません。


話が少しそれましたが、そういうオプションを内包している「仕組み債」などと同様のポーフォリオも、知識さえあれば、手作りで「遥かに格安」に作れるという事です。

ダイヤモンドにもその例なども出ていますが、手作りをするよりも、相当にコストが高く、ぼったくりの商品ばかりが売られているのだという事です。

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2007年6月19日 (火)

金融商品の罠 - その4

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」、
金融商品の罠 - その3」の続きです。

6.不要な特約などの抱き合わせ(保険商品の場合)

保険商品は純粋な「死亡保険」などの保険部分と、それ以外の様々な特約、それに年金などがついた形で、セットで売られている場合が一般的です。

そのため、それぞれにいくらの保険料を支払っているかが、グレーとなり、一体どんな価値に、どれだれの価格を支払っているかが、わからないのです。

これでは、価値のわからない株式に「盲目的に」投資しているのと変わりませんよね。


年金部分などは、どれだけコストがかかり、どれだけの利回りが保障されているのか、それとも、されていないのかをしっかりと計算し、「投資」に値するかを見極める必要があります。

一般的には、保険会社の営業員のコストなどが含まれているため、年金商品として全く魅力のないものが、多いと考えられます。

定かな記憶ではありませんが、支払った金額の50%以上が、保険会社のコストと利益に消えてしまい、「宝くじ」よりコスト部分の比率が高いぼったくり商品もあると、何かで読んだ記憶があります。


保険が必要なら、シンプルに最低限の「保険部分」だけの掛け捨てで、ネット販売などの外務員コストを伴わない商品を、検討してみるのもいいのではないでしょうか。

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2007年6月18日 (月)

金融商品の罠 - その3

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」のさらに続きです。

売られている様々な金融商品の「仕組み」と「カラクリ」を理解する上での、主な7つのポイントのうち、今回は5つめに関してです。


5.分配金にかかる税金など

グローバルソブリンなど、毎月分配型の商品がよく売れているらしいですが、これは「行動ファイナンス」の研究などによると、「分配金を払うと、それだけ規準価額が落ちているということにすぎないのに、分配金の形で入ってくる収益に対する『ありがたみ』や『安定感』を過大評価していると考えられる」そうです。

こんなの、言われるまでもなく、当然のことですよね。
さらに分配金は、その時点で確実に「税金」がかかりますし、複利効果は得られないですし、全く合理的ではないのです。

同様に、十分魅力的な「事業としての投資対象」を持った会社の株式に投資している場合の「配当」に関しても、全く同じですよね。

板倉さんの参考エッセー
KISS第108号「配当と時価総額」
KISS第39号「配当と株主価値」

また以前、ある人から公的年金だけでは不安なので、別途「積立貯蓄型」の商品について相談を受けた時の話です。

奨めた商品のうち最も利回りの有利なものは、ある満期時点での「一時払い」のものでした。その人は一時払いではなく、「毎月払い」のものがいいと言って、それよりは不利な利回りの商品を選びました。

結局人間心理として、どうしても「分配型」がお得に見えるんでしょうかね。

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2007年6月17日 (日)

金融商品の罠 - その2

昨日書いた 「金融商品の罠」 の続きです。

売られている様々な金融商品の「仕組み」と「カラクリ」を理解する上で、主に7つのポイントがあると書きましたが、その中身をざっと解説してみたいと思います。

1.購入手数料
2.解約手数料
3.信託報酬
4.為替手数料(外貨建て商品の場合)

これらについては特に説明するまでもないと思いますが、その商品を買ってから、保有期間を終え、解約(または買取請求、償還など)までに、どれだけこれらの付帯コストがかかるかを、よく確認した上で、実質の利回りがいくらになるかを判断すべきだという事です。

例えば単純化した例として、全額米ドル建てで、5年後償還の投資信託(株式型でも債権型でもいいのですが、仮にMIX型としておきましょう)を100万円で購入して3年間保有し、年平均利回りが表面上7.5%得られたとしましょう。

ただし、その投資信託の販売条件は、購入手数料3%、解約手数料1.5%、信託報酬2%、為替手数料が片道1円/1$(買付時、売却時とも為替は125円/$と仮定)とします。

この商品の実質利回りは、税引き前で大体いくらになるでしょうか?



















す。

僕の計算では、3年後手元に残る金額が約110.4万円、実質利回りは3.36%となりました。しかも税引き前です(税金はケース別で複雑なので、必要な場合は各々のケースに従ってお調べ下さい)。

この場合、為替はたまたま同じとしましたが、結局顧客の方は「為替リスク」や「価格変動リスク」など、結構大きなリスクをとりながら、ぱっと見た目よりもかなり低いリターンしか得られません。

それに対して販売者側は、ほぼノーリスクで上記1~4の儲けをしっかり頂戴できる訳です。結構おいしい商売ですよね。


続きについては、また次回に書きます。

PS)
ちなみに週間ダイヤモンドの当該号p69に、「早わかりチェックシート」として、実質利回りの計算方法が出ていますが、間違っています。全体的には折角いい記事を書いてるのに残念ですね(笑)。

間違いの具体的内容は、受け取るタイミングがまちまちの「分配金」について、その時間軸を考慮せずに「ベタ計算」で利回りを算出している部分です。

ひよっとして、解っているのに面倒なので、そうしたのかもしれませんが、それならそうと、せめてその旨「注釈」を入れるか、手計算が面倒なら、エクセルでの正しい計算方法を紹介するとかした方がいいですね。

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2007年6月16日 (土)

金融商品の罠

セミナー活動の同僚である、企業法務専門の弁護士Mさんから紹介いただき、「週間ダイヤモンド6月16日号」を読みました。
表紙のタイトルは「丸ごと一冊投信・預金・保険 金融商品の罠」です。

書かれてある事を一言でまとめると、こうです。

「投信、仕組み預金・債権、貯蓄性保険・年金」などの金融商品の多くは、顧客の金融リテラシーのなさに付け込んだ、悪質、ぼったくり、不利な(それらの何れかまたは複数に該当する)商品ばかりで、中身をきちんと理解して買うことが必要なのはもちろん、それらを選ぶより、自分できちんと勉強して、手作りで自分に最適な金融ポートフォリオを組むべき。

との提言です。

色々な金融商品を紹介しながら、その仕組みとカラクリを暴くことにより、それぞれの商品で如何に販売側(投信会社などの金融商品の作り手と、証券会社、銀行、郵便局などの売り手)が有利で儲かり、如何に顧客がリスクだけを負って儲からないか、を延々と書いています。

紹介されている商品は様々ですが、そのカラクリを理解する上で、押さえておくべきポイントとなる点は、ある程度限られています。
それは、具体的には主に以下の点です。

1.購入手数料
2.解約手数料
3.信託報酬
4.為替手数料(外貨建て商品の場合)
5.分配金にかかる税金など
6.不要な特約などの抱き合わせ(保険商品の場合)
7.オプションの利用

これらを組み合わせて、商品提供側は必ず儲かる仕組みを組み立てた上で、「行動ファイナンス」などを駆使して、顧客に「如何にお得に見せかけるか」を考え抜き、お化粧をして、販売しているのです。


しかも金融機関の窓口の販売員のレベルは低く、売ってる本人たちも「商品の本質」を理解せぬまま、ただ「マニュアルに従って」売っているのです。

特に規制緩和の影響で、最近になって投信の販売をやり始めた銀行や郵便局はひどいようですが、僕もそう思った経験が何度かあり、全く同意します。

一度 CITIBANK で投信を奨められた際、全くお粗末な金融知識しか持たない役職者に、色々と説明されましたが、最後はこちらから丁寧に教えてあげたことがあります(笑)。

それ以来、ファイナンシャル・プランナーやファイナンシャル・アドバイザーは一切信用しません。大体TVに出てくるそういう肩書きの人も、ロクなのいないですし(笑)。

上に挙げたポイントのうち、特に7.のオプションの仕組みについて理解できれば、ほぼ全ての金融商品のカラクリが理解できると思うのですが、それぞれのポイントについて、次回以降何回かに分けて、解説してみたいと思います。

PS)
僕も「行動ファイナンス」については、非常に興味あるのですが、彼らはそれを利用して「マーケットでいいパフォーマンスを上げる努力」をするのではなく、それを悪用して、「如何に顧客に『お得』だと思わせるか」を考えるという姿勢は、いかがなものでしょうか。

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大規模大金収集装置のその後

最近バタバタしている間に、収集装置が上場したようですね。
110万円の公募価格に対して、現在の株価は85万円です。

それでも時価総額は254億円と、ありえない数字だと思います。

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2007年6月 7日 (木)

ビッグ3の恥知らずなイチャモン

名古屋の人はお金に厳しい

よく関西人がお金に厳しいと言われますが、関西出身で、名古屋にも数年住んだことがあり、名古屋の人も知っている僕としては、名古屋人の方が、遥かにお金に厳しいと思います。

これは悪い意味ではなく、商売を成功させる不可欠な要素であり、「トヨタ自動車」の収益力などは、その最たるものであると思うのです。

詳しいエピソードは割愛しますが、トヨタのコスト削減に対する取り組みは、相当に徹底しているらしく、普通の人の感覚ではついていけないと思える部分さえ、あるそうです。

それが全ての要素ではありませんが、そういう努力を含め、全社員が徹底した努力を重ねることによって、素晴らしい製品を、より安い価格で世界中の人に提供できるのだと思います。

今日、NHKで不愉快なニュースを見ました。
(既にニュース掲載が終わっており、リンクが切れているので、概略を追記します。)

米自動車ビッグ3の経営幹部が、米民主党の幹部と会談した際、GMのワゴナー会長らが、日本に対して円安を批判し、正常な為替レートが反映されれば、もっとアメリカ車が売れるはずなのに、円安がそれを阻害している、という趣旨のものでした。

以前、日本の自動車メーカーが、殆どの工程を現地に持たずに、車を輸出していた時の状況と比べて、現在は全く違っています。

北米に工場を作り、現地の雇用を生み出し、その上で経営努力、改善を重ねることにより、安くて品質のいい自動車を作っているからこそ、北米の消費者もそれを選択しているのではないでしょうか。

このような「イチャモン」としか思えないクレームを言う、ビッグ3の経営者、そしてそれを支援する「民主党」は全くのお門違いだと言えますね。

日本を叩き、中国が大好きな民主党から大統領が出るような事態になれば、それは歴史が証明しているように、日本は色々な面で、相当なダメージを受けるでしょうね。

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2007年6月 3日 (日)

新日鉄が神経戦

今日、髪を切りに行った店で、ある新聞記事が目に留まりました。
見出しは、「新日鉄とミッタル、技術供与で神経戦」 です。

記事によると、新日鉄の高度な最新技術が欲しいアルセロール・ミッタルと、そう簡単に技術を渡したくない上、ミッタルからの買収を恐れる新日鉄が、その複雑に絡んだ周辺関係の中で、交渉し、神経戦になっているというものです。

ミッタルは、ご存知の通りインド出身の事業家が、買収を繰り返して会社を大きくし、世界一の規模の鉄鋼会社となったものであり、大前研一氏なども手放しで絶賛している会社です。

当初は、どうしようもない「ボロ製鉄所」や「ボロ鉄鋼会社」を、安値で買い、それを丁寧に改善して生産性を上げるという手法で、どんどん大きくなったようです。

その結果、粗鋼生産量として世界一にはなったものの、大きくなった経緯からして、低品質・低単価の鉄が主力で、「高級鉄」を扱う日本の鉄鋼会社とは、対照的な存在です。

そこで、その弱点を克服するために、2006年にアルセロールにTOBを仕掛け、失敗していますが、その後アルセロール側に、条件面で妥協して合意を得、合併して「アルセロール・ミッタル」となりました。

しかし上記の妥協により、合併会社の持ち株比率はミッタル側が49%と過半数を割り、CEOや取締役会議長の座も、アルセロール側に譲ったのだそうです。

アルセロール・ミッタルの会社としての詳細を精査した訳ではありませんが、一般的に「デカイの」と「デカイの」をくっつけただけで、簡単に上手く行くとは考えにくいと思います。

企業風土や文化も違うでしょうし、主導権争いの「内紛」などの火種も考えられますし、経営を効率的なものに融合するには、相当な「時間」、「コスト」、「手間」、「努力」などが必要ではないでしょうか。

そんな中、イキナリ新日鉄に触手を伸ばして、もし買収できたとしても、更に混乱に輪をかけるだけのように思いますが、もし仮に「時価総額」にモノを言わせて、買収に成功して、その結果、「日本の技術力」が、流出してしまうような事があれば、それは日本人の心情として、快いものではありませんよね(そうはならないと思いますが)。

実際は、もし買収を仕掛けて来るにしても、その具体的条件などがわからないと、良いとも悪いとも判断しようが有りませんが、少なくとも気になる案件ではありますので、今後をWatchするとともに、アルセロール・ミッタル社の詳しい経営状況についても、機会があれば調べてみたいと思っています。

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