12ビジネス

2009年4月27日 (月)

検索、調査の方法について(続き)

前回、本当に価値のある情報を得るためには、人と接して情報交換する事が重要と書きました。

今回は、ネット上だけでもかなり重要な情報が得られるケース、方法についてです。

これは一言でいえば、まず得られた情報から重要なキーワードなどを拾い、それを辿って次の情報を得て・・・といった作業になります。

また、この際に「有料情報」とその周辺にある情報の活用も、有効に機能するケースがあります。
いずれにしても手間がかかり、根気のいる作業ではあります。

少し話しがそれますが、最近ある分野の商品群を、Eコマースによって販売するプランを考えています。

そのフロントとなるプロセス、つまりSEO、集客、マーケティング、受注を含むシステムなどに関しては、これまで散々調査、研究してきたため、あとは実際にやってみて試行錯誤に入るという段階です。

対して、バックオフィスのプロセス。つまり商品の調達や在庫、納品、請求、回収などの実際のフルフィルメントの部分に関しては、どのような形で準備するかを考える必要があります。

一つの選択肢として、そのプロセスが整っているところ(たとえばECは得意でないリアル店舗をもつ企業や卸会社)と、アライアンスを組んで、フロントシステムの部分にのみ集中するという方法がありますね。

これはこれで、合理的な方法なのですが、上に書いたプロセスの中で、特に「商品の調達」というのは、重要な要素だと思います。
それ以外の比較的付加価値の低いプロセスに関しては、その分野が得意な外注先にアウトソースすればいいと思うのですが、商品の調達において、低コストかつ安定的に調達ができれば、顧客に対してより高い価値を提供でき、すなわちそれは自社の利益を増やす要因になると考えられます。

で、話を元に戻すと、その商品群の「調達」に関して、非常に興味が湧いてきたため、ここのところ調べまくっていました。

もちろん、その業界にいる人何人かと会い、色々な話を聞いたりもしていますが、今回、ネット上の情報を辿ることで、かなりのノウハウが得られそうな感触です。

その役に立ったのは、実は「情報商材」と呼ばれているものです。情報商材とは、FXや株式投資、アフィリエイトなどで儲ける方法から、ダイエット方法、口説きの方法まで、様々な分野のノウハウを有料レポートで提供するという商品です。

最近では莫大な数の情報商材が売られているようですが、殆どが価値に見合わないボッタクリ価格で売られていると考えています。

時間の価値を考えると、それらにお金を支払って情報を得るという選択肢もありますが、大抵はネット上や書籍の中の書かれている情報でしょうし、ボッタクリ商売に手を貸したくはありませんから、いくら欲しい情報が書かれていそうでも、簡単にそれにお金を投じる事はしたくありません。

そこで、まず関連するいくつかの情報商材の「販売ページ」(あのクソ長くて、煽りの限りを尽くしたセールスページと呼ばれている不愉快なページ(笑)の事です)を、丹念に読みます。

この時、不愉快な煽り文句はすっ飛ばして、本編の核心に繋がりそうなヒントとなるワードが必ず入っているため、それを拾い出す努力をします。

さらに、その情報と関連しそうな「無料レポート」(お試し版)なども、ダウンロードして、同様の読み方をします。

※無料レポートを得るためには、強制的に3つぐらいのメルマガに登録させられますが、これはgmailなどで、専用のアドレスを用意しておいて、メールソフトには読み込ませなければ問題ありません。
※また、無料レポートはその商材自体についていなくても、あまり関係ない別の商材の発行者が、得たい情報に関係ありそうな無料レポートを配っている場合もよくあるので、注意が必要です。

そのようにして読んでいくと、大体の輪郭なり、必要なキーワードが必ず浮かび上がってきます。

あとはそのキーワードで、検索をかけていくと、欲しかった情報が簡単に得られるケースがあるのです。

その後に、有料情報の販売ページを再度読み返すと、中に何が書いてあるかがより明確に判断できるようになります。
その上で、時間短縮も含めて、価格に見合う情報かどうかを判断して、金を払って買うかどうかを決定すればいい訳です。

僕は今回、そんな形で情報を買わずしてある程度中身のノウハウを得る事が出来たと思うのですが、細かい部分の具体的調査にかかる手間を考慮して、一応その情報は買おうと思います。
まあ、それを活用してビジネスに応用出来れば、値段はタダみたいなものですし。

現在はそのように、目先のキヤッシュフローを追わず、将来のキヤッシュフローをいかに大きくするかに注力している状況です。

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2009年4月26日 (日)

検索、調査の方法について

昨日 検索リテラシーの重要性 について書きましたが、その方法について。

最も手軽なものとしては、Googleを使ってネット上の情報を検索するという事になります。
Googleでの検索は、一昔前と比較すると飛躍的に調査効率を上げられるようになりました。

しかし、単純にGoogleで検索しただけでは、本当に有益な情報を得られるとは限りません。

単に思いつくままのキーワードで検索している限りは、他の人もそのぐらいするでしょうから、例えばビジネスの競合相手に対しても、同じ事をしていては差をつけられません。

また、ありふれたキーワードでの検索結果では、上位にスパム的なSEOを施し、無価値な情報を羅列しただけのアフィリエイトサイトが並んだり、本当は大したことはないが、SEOだけが上手な業者やサービスが並んだりするケースも多いです。

ですからGoogle検索で価値のある情報にたどり着くのにも、工夫と努力が必要です。
そのためにすべき事の一つに、「本当にキーとなるキーワードの発掘」があると思います。

例えば自分の例でいうと、 ITインフラの価格 その3 で書いたCMSというキーワードがそれでした(CMSも知らんかったんかいという突っ込みはなしで・・・)。

これは、そもそもCMSという言葉を知らなかったため、欲しい(と後からわかった)情報に行き着かなかったのが、人と会い、話す事によってそういう道が開けたケースです。

ですから、常日頃色々な人と会い、色々な情報交換をする事は非常に重要であり、ネット上から得られない情報、得られるとしても、そのために相当に手間暇がかかる情報などを、より効率よく得られたり、得られるきっかけになる事も多いと思います。

それに対して、時間と根気さえあれば、ネット上だけを辿っていく事により、かなり重要な情報が得られるケースもあります。

長くなってきたので、これについては次回に書こうと思います。

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2009年4月25日 (土)

検索リテラシーの重要性

インターネットの勘違い
インターネットの勘違い(続き)   において、結論を書くのを忘れてました。

つまり、

「検索リテラシー」はむちゃくちゃ重要だという事です。

さらに身近な例として先日の記事、ネットブック(Netbook) において、レノボのネットブックを衝動買いした話を書きました。

なんだかんだで、実質27,220円(税・送料込み)で買ったのですが、現在カカクコムの最安値が33,320円、ヤフオクの直近の落札価格を調べてみると、31,000円(送料別)。

少なくとも12%以上の差額がある訳です。
まさにアービトラージですね(笑)。

PC販売関連の業界も経験しているのでわかるのですが、ものすごく競争が激しくて、PC販売業界では、卸も小売も取れる粗利益はせいぜい3%、良くても5%といったところです。

それに対して12%というのが、いかに大きいか驚かずにはいられません。これまで出した幾つかの例に限らず、毎日毎日そのような例を発掘しています。

「ビジネスをしよう!」と思い立ってから、3ヶ月近くが経過しようとしていますが、調べれば調べるほど、ネタがありすぎて困るぐらいです。

ただ、3ヶ月も色々な調査ばかりで、まだ何も具体的には始めてないため、当然キャッシュフローは上がってきません。実は最近それに対する「焦り」のようなものが、少し出てきたりしていました。

しかし、ビジネスを始める前の「綿密すぎるぐらいの調査」は絶対に必要です。

現在その調査の成果として、
・投資や必要なコストが、何分の1にも抑えられそう
・市場規模や売上、ひいては将来得られるであろうフリーキャッシュフローが何倍にもなりそう

といった発見の連続です。

コスト節約した分を、より効率的な投資に振り向ける事ができ、その結果さらに大きなビジネスに繋げられるという、両側でのレバレッジ的なものが効くということになります。

そう冷静に考えると、焦りなど吹き飛びますし、毎日楽しくてしょうがないです(笑)。

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2009年4月17日 (金)

営業の要らないサービス

ITインフラの価格 その2 で書いた月額500円のECシステムについての補足があります。

実はこのシステム、非常に競争力も高く、販路拡大に悩んでいる小売店の方などへの価値提供、社会的意義も大きいので、自分が売りたいという気持ちになりました。

それで、昔からの知り合いであるその開発元の社長と会い、「自分は営業が得意なので、売らせて欲しい」と相談しました。

すると、
「うちのサービスは営業が要らないんですよ。」と、断られました(笑)。

考えてみればそうですよね。
営業しなくても、クチコミとかでどんどん広がっていく訳です。

さらに、WEB制作業者が、その顧客のシステムを請け負った際に、間に入って契約し、ツールとして使っているパターンも相当多いそうです。

で、月に500~600件ペースで、勝手にアカウント数が増加している状況なので、下手に営業なんかしてもっとペースが上がれば、バックシステムが大変だから、それて丁度いいそうです。

僕の個人的な予想では、そのうち楽天の店舗数を抜いて、日本一になるのではないかと思います。抜いた段階で、話題にできるだろうから、そこから増加が加速する可能性もありそうです。

最終的には少なくとも10万件は行くんじゃないかと思います。

こういった営業要らずの「超低価格」戦略というのも、ビジネスモデルの一つなんだなぁと感心しています。

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ITインフラの価格 その3

その1で書いた、ホムペ用ツールに関しては、多くのお問合せいただき、有難うございました(別に販売している訳ではありませんが、笑 )。

少し空いてしまいましたが、ITインフラ話の続きです。

前回、ECショップのASPが月額500円から利用できる話をしましたが、それ以外にもまだまだあります。

実は少し前から、ケータイコンテンツサイトのあるアイデアがあり、それをなんとか早く具現化したいと考えています。
システム的には、SNSをもう少し単純化したようなもので対応可能なモノです。

当初はケータイコンテンツサイトなんて、全くの素人なのでどうやって作ればいいか、見当もつきませんでした。
で、その業界で仕事をしている人何人かに相談したところ、開発業者にお願いして、ざっくり300万 ~ MAX1000万までぐらいじゃないかとのことでした。

さらにアクセス量にもよりますが、運用要員が1~4人程度いるんじゃないかと・・・。

自分の考えてたイメージだと100万以下だと思っていたので、1000万はありえないし、300万でも「高いなぁ~」と感じました。ただ、そこからある程度収益が上がる見込みであれば、300万ぐらいは仕方ないかという考えもありました。

その後モバイル業界関係者の勉強会や懇親会にいくつか参加したり、そこで会った人と個別でビジネスミーティングをしたりもしました。

そうしたところ、ある人からCMS(Contents Management System)なるものの存在を小耳に挟み、ASPである程度簡単にケータイコンテンツサイトが作れるというのを知りました。
価格帯はピンキリで、高いものは月額何十万もかかりますが、安いもので月額5000円からあると聞きました。

その方は、割と高い方の部類のCMSを提供している会社の人だったので、「ふ~ん」という感じで聞き流すフリをしましたが、実はその「5000円」というのに、脳回路はビンビンに反応していました(笑)。

その後苦労してCMSについて色々と調べたところ、そういうサービスが「あるわあるわ」で、無料のものをはじめ、月額1万円までのものだけでも、10社ぐらいが提供しているのを知りました。

結局その中で、最適と思われる月額7000円のCMSのデモアカウントをもらい、考えているサイトが実現できるか検証中なのですが、ほぼ見通しが立ちそうな感じです。


当初開発すれば1000万とか言われた(それも詳しい人から)システムが、月額7000円でできるなんて、ものすごいカルチャーショックですよね。

こんな例が他にもいくつかあり、ITインフラの充実と低価格化に驚かずにはいられないのです。ですから、ビッグ・ウェブ株式会社のホームページでも「システム構築支援」や「ITインフラとファイナンス知識をバランスよく活用」のページで何度も主張していますが、一部の例外を除けば「受託開発の時代は終わった」と思うのです。

総合的にECショップが運営できるとか、コンテンツサイトが作れるといったトータルシステムソリューションが、それだけの低価格で提供されている中、例えば「カートシステム」とか「ポイントシステム」とかの「単機能」だけを提供するサービスが、初期費用何十万とか、月額10万円とかかかるとすれば、それは時代錯誤と言わざるをえないと思います。

仮にそういったサービスが普通に売れていたり、僕が考えているコンテンツサイトを何百万も出して作る人がいるのだとすれば、それはIT業界内ですら、大きな「Digital Divide」があるという事なのでしょうか。

次はその「Digital Divide」と関連する話で、勘違いされがちなインターネットのある特性について書いてみたいと思います。

T. Shibuya

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2009年4月14日 (火)

ITインフラの価格 その2

昨日の続きです。

外部に支払うコストがほぼ0に近い形で、会社紹介のホームページが開設できた点について、昨日書きました。

実はそれだけではなくASPを中心としたITインフラ、業務システムの価格は、現在ものすごい状況となっています。

その例は幾つかあるのですが、例えばECシステム。
要するにネットで物販を行なうためのシステムです。

楽天のシステムが有名ですが、通常プランで月額5万円と売上に対する課金といったところだと思います(ざっくりです)。
ところが、僕の知り合いのやっている会社では、その1/100程度、つまり月額500円から、従量課金なしで、同様のシステムをASPで提供しています。

集客の部分は自分でSEOなりを行なう必要がありますが、反対にメリットとして、モール形式ではなく完全に自社の通販ホームページが構築できるので、モール内競合で価格勝負になるような事はありません。

当然ながら、通販サイトに必要なあらゆる機能を兼ね備えています。
テンプレートでのページ作成、商品登録、ショッピングカート、各種決済機能、受注・納品管理、配送伝票印刷、在庫管理、顧客管理、ポイントシステム、メルマガ配信システムなどです。

ですから、自分できちんとSEOなりSEMなり、集客ができる人にとっては、システムにかかる使用料なんてタダみたいなものですよね。

ちなみにそんな価格で提供してたら、全く赤字なんじゃないかと思うかもしれませんが、そうではなく儲かっているどころか、左団扇です(笑)。
なぜなら意外にも(僕も最近までそのサービスもブランドも知らなかったのですが)そこのアカウント数は、すでに13000件もあり、楽天の約半分です。

PC版と携帯版があったり、独自ドメインだとオプション料がかかったりするため、仮に平均単価を2000円と仮定すると、月の売上は2600万円。

全て自社開発で、7~8名で運営している会社ですから、その殆どが粗利だと考えれば、どれほど収益率が高いかおわかりいただけると思います。

まだまだ書きたい事があるのですが、長くなるので続きは次回にします。

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2009年4月13日 (月)

訂正

この前の記事で、ホームページ作成にかかる費用を紹介しましたが、訂正です。

> ・HP作成ツールソフト ライセンス料52,500円(一時金)

の部分に関して、ライセンス料支払の申請をしようと調べたところ、実際に使用しているのが、実はオープンソース対応版だったため、結局無料という事でした。


つまりランニングコスト含めてかかる費用というのは、

・レンタルサーバー 月額200円ちょっと
・ドメイン取得管理サービス 年額3150円

のみという事になります。
とんでもなく安上がりにできたHPです。

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ITインフラの価格

皆様ご無沙汰しています。
突然ですが、会社のホームページを開設いたしました。

ビッグ・ウェブ株式会社 大阪市北区。経営支援、M&A仲介支援、ITコンサルタントの会社

そのホームページの中でも、所々触れているのですが、ITインフラの価格破壊はすさまじいものがありますね。
価格が安くなっているだけではなく、当然ながら機能の進歩も飛躍的です。

例えば上記リンク先のホームページは、殆ど金をかける事なく出来上がりましたし、ランニングコストも殆どかかりません。
それに制作業者に外注はおろか、誰の手も借りずに独力で完成しました(別に自慢したい訳ではないです(笑))。

使用したツール、パーツと、その費用は以下のようなものです。
・レンタルサーバー 月額200円ちょっと
・ドメイン取得管理サービス 年額3150円
・HP作成ツールソフト ライセンス料52,500円(一時金)
             →オープンソース版のため、無料と判明
・上記ソフト向け無料テンプレート 無料(サービスへのリンクは必須)
・著作権フリー画像集 無料

もちろんホームページだけではなく、十分な数(無限だったかな?)の独自ドメインメールアカウントや、メーリングリストなども標準で使えて、スキルさえあればデータベースも利用できます。

こうなってくると、高い金払って制作業者に出すなんて時代は、本当に終わると思うのです。また、同じ事をホームページでも書いていますが、それは「全てのITサービス」に言える事で、ほんとタダみたいな値段で利用できる高機能なASPサービスが、山のようにあり、あらゆるビジネスに利用可能な時代になっています。

あ、「それって無料ブログや無料ホムペの事でしょ?」と思われた方も居られるますよね。
でもそうではなくて、単に趣味やアフィリ用のページを作るのではなく、完全にビジネスに利用できる「システム」の事です。

そういう類のモノって、今でもどっかの受託業者さんに頼んで作ってもらって、開発費用がこのぐらいかかって・・・・というのが、一般的な発想ですよね。

では、具体的にどんな価格で、どんなサービスがあるかについては、次回に書きたいと思います。

PS)
上記超格安の各種ツールに関して、ご興味ある方には具体的な製品、サービス名をお教えします。そのかわりといっては何ですが、あるお願いをさせていただきます(もちろんお金とかじゃないですよ)。
ブログなりホームページを開設されている方が前提となります。

ご希望の方は、biz@tshibuya.com までご連絡下さい。

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