10セミナー仲間

2007年9月20日 (木)

ファット・テール(太いしっぽ)

板倉雄一郎事務所の同僚パートナーである、K.Shimoda氏が、本日興味深いエッセーを書いています。

詳しくは本文をご参照いただくとして、僕が興味を持ったのは、以下の部分です。
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③では、滅多に起きないことは、正規分布で想定している
以上に起こることを表しています。
これは多くの方が納得する事ですよね。
実際に、1987年のブラックマンデーでS&P500は20%ほど
下落しましたが、これほどの下落は正規分布で計算すると、
宇宙の始まりの日から取引がなされていても起こりえない確率
だそうです。
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要するにマーケットでは、通常「滅多に起きない」と考えられていることが、頻繁に起きてしまうという事です。
実はこれは僕自身のこれまでの投資(投機)経験からも、思い当たるふしが多々あります。

例えば、初めて「オプションの売り」をした時の事でした。

通常「異常事態」などがおこならい限り、確率的には「オプションの売り」は、着実に儲かることが多いのですが、何故かその時に限って、日経平均が異常なほど大幅に動き、その売りポジションでは思わぬ大きな損失が発生しました。

※その「売りポジション」だけで、利益を取ろうとしていた訳ではなく、「ヘッジ目的」で取っていたポジションだったので、実際の損失は被りませんでした。


また、円売りキャリートレードで、スワップ金利を中・長期的に得ようと、ある通貨ポジションを組んだ時もそうでした。

この時も、何故かポジションを組んでイキナリ、外国為替相場が異常なぐらい大幅に動き、思わぬ「損切り」をする羽目になってしまいました。


それ以外にも先日の900円近い暴落などもそうですし、そういうことは多々あるようですね。

そんな中、「正しい価値算定」を行ったうえで、そのような異常値を上手く利用するのが、得策かもしれませんね。

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2007年5月12日 (土)

知ることの楽しさ

本日、あるセミナー受講生に偶然駅で会い、一緒に電車に乗り、話をしました。

おとといから、昨日にかけて、僕がこのブログで話題にしていた「電力会社への投資」について、セミナー卒業生のMLにも話題提起をしていたので、話題はその話に。

インフレになった場合のリスクや、資金調達コストの販売価格への転嫁、そこから話は展開し、「銅」や素材の市場価格高騰について、さらに鉱山会社株の話題、レアメタル関連会社への投資の話・・・

と、

どんどん話題は展開していくのです。そう、我々は「共通言語」を持っているからです。

同じ「理念」に賛同し、ファイナンスや経済の本質について深く学び、同じ目線で物事をみています。
だからこそ、ちょっとした間でも、大いに話が盛り上がるのだと感じました。

彼はその時、同じくセミナー関係者が主催する、投資の勉強会に向かうところでした。

「土曜日なのに勉強熱心ですね」と言うと、彼は、「勉強すること、新たな知識を得ることはすごく楽しいんですよ」と答えました。
(ちなみに最近は印刷した有報を持ち歩いてるそうです)

全く同感です。
また今日もこのセミナーコミュニティの素晴らしさを感じたのでした。

PS)
最近、セミナー卒業生の方々の「ブログ」を読んでいて思うのですが、ファイナンシャルリテラシーの高い人たちは、「メディアリテラシー」も高い場合が多いと感じます。

彼らと「政治」や「外交」について、あまり話をする機会はないですが、そういう分野でも自分と同じような考えを持っているのだと気付く例が、複数あったので。

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