04理念の重要性

2007年9月 5日 (水)

これも難しい・・・・

松下幸之助 一日一話 9月5日 やさしい心


 あの人はどことなく豊かな、感じのいい人であるという場合、それはその人の心が、その人の動作ににじみでているからだと思います。これは非常に大事なことだと思います。
 ことに私は、女性の尊さというものは、やはり親切な心の表われているところにこそ、ほんとうの尊さというものがあるのではないか、という感じがします。ただ強いばかりではいけません。賢いばかりでもいけません。賢い、強いということも、もちろん大切ですが、それ以上に大事なことは、心のやさしさなのです。これはすべてのものをとかすとでもいうほどの力があるのではないでしょうか。その力を失ってはならないと思うのです。

賢さ、強さを追求するのは、まだ簡単かもしれないし、実際にそういう人はたくさんいると思います。
しかしそれ以上に大切だと述べられている「やさしさ」を追求し、更に実践するのは、すごく難しいことではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月 4日 (火)

日々の言葉

前回の一日一話に続き、またまた kazumonさん から紹介いただいた、松下幸之助 日々の言葉 から引用します。

--------------------------------------------------------------------------------------
2007年09月04日(火)

○人生:
なすべきことをなす勇気と、人の声に私心なく耳を傾ける謙虚さがあれば、知恵はこんこんとわき出る。

--------------------------------------------------------------------------------------

普通の人間は「私心」の塊です。
「私心なく耳を傾ける謙虚さ」を持てる人は一体どのぐらいいるのだろうか・・・

早速さっき起きた出来事を思い返してみると、間違いなく自分は実践できていなかったし、これからも実践できないだろう。

同じ人間である幸之助さんには、「私心」はないのだろうか。
多分「自己の目的」と「社会の目的」、「理念」などが彼の中で高度に収斂(一体化)するという域に達しているのだと思います。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年9月 1日 (土)

一日一話

企業価値評価セミナー0期生である、この方のブログにリンクが張られていた、松下幸之助 一日一話

超オススメです!

日替わりで、幸之助氏の「含蓄ある教え」が書かれていて、ものすごく勉強になるし、感動します。人間的にこれだけ立派な人だから、真の経営者が務まったんだろうなと強く感じます。

そういえば苦しかったベンチャー時代、幸之助氏や、本田宗一郎氏の講和やエピソードを読んで、時々涙してたのを思い出しました。
「真の経営者」なんて、普通の人にはできるものではありません。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2007年6月23日 (土)

金融商品の罠 - 番外編

番外編として、ダイヤモンドの特集記事の中の、囲み記事で書かれていた、
「法人・富裕層向け商品(中略)"猛毒仕組み債"の本当の恐怖」について、紹介したいと思います。

※板倉雄一郎事務所プレミアMLをお読みの方には既にご紹介済の内容です。

その「猛毒仕組み債」とは、パワー・リバース・デュアルカレンシー債、通称をPRDC債と呼ぶらしいですが、特徴として、

・オプションの売りと、レバレッジを使い、
・当初は見かけ上、高利回りを実現し、
・実は、多大なリスクを含んでいるが、
・30年などと償還までの期間が長いため、
・そのリスクの顕在化が発覚しにくい商品

なので、30年後にはもういない財務担当者が、当面の「運用評価」を得るために、「麻薬のように」手を出してしまうらしいです。

つまり富裕層向けだからといって、我々に関係ない訳ではなく、もし投資先企業が、積み上がった現金を財テクに回しており、このような仕組み債を買っている場合に注意しなければならないという事です。

やはり投資先企業を選定する際は、有価証券報告書をよく調べて確認する必要がありますね。

PS)
実は今回紹介したダイヤモンドと同時期に、「プレジデント2007年7.2号」をどこかで手に取ったのですが、結局読めずじまいだったので、読みたくて、ネットで取り寄せました。

最初の方に、エッセンスやキーワードをまとめた「言行録」というのがあり、これがすごくいい感じの事を書いていたので、期待して読み進めました。

プレジデントを真剣に読んだのは、初めてだったのですが、途中からその内容がすごくアホな内容になり、一瞬「ネタか?」と疑ったほどです。結構笑えるので、次回紹介しようと思います。

PS2)
実は昨日の飲み会の席で、コワモテさん(そりあんかんわ「そらアカンわ」と読むらしいです)から、「きっとつまんないですよ」と予言されていたのです。コワモテさん、その通りでした。

てか、すごく笑えて面白かったです(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月22日 (金)

計算問題の補足

金融商品の罠 - その2 の利回り計算の問題で、補足です。
信託報酬の扱い方によっては、別の解答が得られます。


僕が先に書いた計算結果、

「3年後手元に残る金額が約110.4万円、実質利回りは3.36%となりました。」

は、毎年の表面利回りから、信託報酬を引くという計算方法によるもの(つまり当初の元本に対してかかる割合)ですが、信託報酬は「運用後の資産」に対してかかる(つまり増えた後の金額に対してかかる割合)という考え方もあると思います。

どちらが正しいのかは、その業界のプロの方に譲るとしますが、もし後者で計算した場合、僕の計算では、

「3年後手元に残る金額が約109.9万円、実質利回りは3.21%」

となりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

金融商品の罠 - その6

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」、
金融商品の罠 - その3」、「金融商品の罠 - その4」、
金融商品の罠 - その5」と長々書きましたが、そのまとめです。


ダイヤモンドの特集の最後に「業界の異端児の登場」と題して、これまで散々ボロクソに書いてきた金融機関に対して、「顧客志向」、「低コスト」を打ち出した、新たな歓迎すべき活動の紹介があります。

その中で非常に嬉しいことに、個人的知り合いでもある、セゾン投信の中野社長の意欲的な試みが紹介されていました。
販売会社を使わず、ネット販売にすることによってコストを抑えた形で、「業界の常識を覆す商品」とダイヤモンドに評価されています。


その他にも、幾つか新しい試みが紹介されていますが、その中にはSBIホールディングスが関係する、低料金を売りにした「生保会社」などもありますね。

ただSBと聞くと、反射的に「顧客には低料金で価格破壊」、その裏で、「別の利害関係者を毀損」と思ってしまうのは、先入観ありすぎですかね(笑)


いずれにしても、この記事自体も鵜呑みにするのではなく、自分で勉強し、自分でよく考え、納得した上で、既存の金融商品を選択するのか、また手作りで自分のポートフォリオを組むのかを決める必要がありますね。

そういう勉強方法は色々ありますが、「企業価値評価セミナー」の受講と、その後のコミュニティへの参加は、最も効率の高い勉強方法だと、個人的には考えています。


PS1)
このシリーズはこれで終了しようと思いましたが、記事に出てくる「猛毒仕組み債」の影響について、書き忘れてたのを思い出したので、「番外編」として、またこの後書くことにします。

PS2)
余談ですがこの記事がきっかけで、セゾン投信の中野社長に連絡を取り、久々に飯を食うことになりました。その際、いつも中野社長と一緒に参加されるLS銀行日本法人のK社長とも久々にお会いできることになりました。

LS銀行は、某タックスヘイブンのプライベートバンクで、富裕層向けに資産管理、資産運用のサービスを行う会社です。ちなみに最低預かり資産は5億円程度だそうですが、ご興味ある方はご紹介しますよ(笑)

僕には当面ご縁はなさそうです(笑^2)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年6月21日 (木)

アフィリエイトで月収○百万?

セミナー卒業生で、優秀な頭脳を持ったEさんが、Yahoo と Google について書いています。Googleに対する評価や、楽天の存在価値を問う内容など、同意できる点が多くあります。

その文章を読んでいて思い出したのですが、「アフィリエイター」という職業があるらしいです(笑)。名前の響きからして「デイトレーダー」と似てませんか?(笑^2)

僕の知ってる限り、彼らアフィリエーターの儲け方はこうです。

1.SEOを研究する。
2.儲かっていて、アフィリエイト報酬の高い提携先を探す。
3.システムなども駆使して、「大して意味のない」Webページを大量
  に生成する。
4.そのWebページを検索結果にヒットさせて、2.の提携先へと
  導く。
5.提携先から実績に応じて、報酬をもらう。
6.○○円儲かったと自慢する。
7.そのご自慢のノウハウを情報として売り、さらに儲ける。

という感じだと思います。


ここで重要な点は、Googleなどの無料で便利に利用できるサーチエンジンは、ある意味で既に社会の「インフラ」となっている点です。

それを考慮しながら、1.~5.を別の見方で説明すれば、こうなります。

・SEOを駆使して、
・サラ金、美容整形などのボッタクリ系の会社、商品の宣伝の
 ために、
・スパムのように大量のWebページを社会に撒き散らすことにより、
・インフラであるサーチエンジンの上位表示を独占し、
・その結果として報酬を、ボッタクリ会社から分けてもらう。

という行為なのです。


さらに6.7.ともなって来ると、板倉さんが最も許せないと言っている、「デイトレを教えて金を儲けている人間」と、全く同じレベルになって来ますね。

皆さんも検索結果に、変な宣伝みたいなのが多く混じって、鬱陶しいと思ったことはありませんか?

PS)
金融商品の罠シリーズは、まだ終わった訳ではありません(笑)。
この後、最後のまとめ6を書きますので、宜しくお願いします。

PS2)
ある程度予想はしたのですが、タイトルを見て、その手の「勘違いサイト」から、変なトラックバックがどんどん来るので、この記事はトラックバックを受け付けない設定にしました。
ほんと迷惑な連中です。

| | コメント (4)

2007年6月20日 (水)

金融商品の罠 - その5

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」、
金融商品の罠 - その3」、「金融商品の罠 - その4
の続きです。

7.オプションの利用

複雑とされている「仕組み債」や「仕組み預金」などのカラクリは、このオプションを理解することにより、全て解明可能となります。

オプションになじみのない方にオプションとは何かを簡単に説明すると、こういうことなのですが、多分読んだところで、それだけでは解らないと思います。


オプションは本来、「リスクヘッジ」のために開発されたものだと言われていますが、一時「デリバティブ」という名で、物凄くリスクの高い、恐ろしいものとして話題になっていましたね。(オプションとデリバティブは同義語ではなく、オプションは「スワップ」や「先物」と並んで、デリバティブの一種です)


オプションには買う権利(コールオプション)と売る権利(プットオプション)があり、それぞれに対して「買い」と「売り」がありますので、主に分類すると4種類の取引形態となります。

その中で、一つ特徴を掴んでいただきたいのが、コールでもプットでもいいのですが、買いではなく「売り」の取引です。


オプションを売ることにより、プレミアムという名のお金が「確実に」入ってきます。そして通常は、そのまま満期を迎え、何事もなくプレミアム分だけが儲かって終わりとなります。

それで麻薬のように、オプションの売りに嵌る人もいるらしいですが、その裏には「多大な(理論上無限大の)」リスクを抱えているのです。


何事もなく満期を迎えられない場合は、それこそ「大事」になる場合もあるのです。


さらに色々なオプションの売り買いを組み合わせることにより、様々な収益モデルを作り上げることができます。その性質を利用して、「こうなった場合は、こうです」などの「複数条件」が内包された、複雑な商品の設計が可能となるのです。


オプションやデリバティブについて、興味があり、勉強してみたいと思われる方は、その手の専門書が出ているので、そちらを読んでみて下さい。グラフを使っての説明を読めば、理解するのはそう難しくないと思います。

ちなみに僕が読んだのは、”インターネット株式投資入門[デリバティブ編]” という本ですが、非常にわかり易く解説されており、お奨めですが、古い本なので入手可能かどうかはわかりません。


話が少しそれましたが、そういうオプションを内包している「仕組み債」などと同様のポーフォリオも、知識さえあれば、手作りで「遥かに格安」に作れるという事です。

ダイヤモンドにもその例なども出ていますが、手作りをするよりも、相当にコストが高く、ぼったくりの商品ばかりが売られているのだという事です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月19日 (火)

金融商品の罠 - その4

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」、
金融商品の罠 - その3」の続きです。

6.不要な特約などの抱き合わせ(保険商品の場合)

保険商品は純粋な「死亡保険」などの保険部分と、それ以外の様々な特約、それに年金などがついた形で、セットで売られている場合が一般的です。

そのため、それぞれにいくらの保険料を支払っているかが、グレーとなり、一体どんな価値に、どれだれの価格を支払っているかが、わからないのです。

これでは、価値のわからない株式に「盲目的に」投資しているのと変わりませんよね。


年金部分などは、どれだけコストがかかり、どれだけの利回りが保障されているのか、それとも、されていないのかをしっかりと計算し、「投資」に値するかを見極める必要があります。

一般的には、保険会社の営業員のコストなどが含まれているため、年金商品として全く魅力のないものが、多いと考えられます。

定かな記憶ではありませんが、支払った金額の50%以上が、保険会社のコストと利益に消えてしまい、「宝くじ」よりコスト部分の比率が高いぼったくり商品もあると、何かで読んだ記憶があります。


保険が必要なら、シンプルに最低限の「保険部分」だけの掛け捨てで、ネット販売などの外務員コストを伴わない商品を、検討してみるのもいいのではないでしょうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年6月18日 (月)

金融商品の罠 - その3

金融商品の罠」、「金融商品の罠 - その2」のさらに続きです。

売られている様々な金融商品の「仕組み」と「カラクリ」を理解する上での、主な7つのポイントのうち、今回は5つめに関してです。


5.分配金にかかる税金など

グローバルソブリンなど、毎月分配型の商品がよく売れているらしいですが、これは「行動ファイナンス」の研究などによると、「分配金を払うと、それだけ規準価額が落ちているということにすぎないのに、分配金の形で入ってくる収益に対する『ありがたみ』や『安定感』を過大評価していると考えられる」そうです。

こんなの、言われるまでもなく、当然のことですよね。
さらに分配金は、その時点で確実に「税金」がかかりますし、複利効果は得られないですし、全く合理的ではないのです。

同様に、十分魅力的な「事業としての投資対象」を持った会社の株式に投資している場合の「配当」に関しても、全く同じですよね。

板倉さんの参考エッセー
KISS第108号「配当と時価総額」
KISS第39号「配当と株主価値」

また以前、ある人から公的年金だけでは不安なので、別途「積立貯蓄型」の商品について相談を受けた時の話です。

奨めた商品のうち最も利回りの有利なものは、ある満期時点での「一時払い」のものでした。その人は一時払いではなく、「毎月払い」のものがいいと言って、それよりは不利な利回りの商品を選びました。

結局人間心理として、どうしても「分配型」がお得に見えるんでしょうかね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧